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ヘアメイクアーティストには作品が必要です。作品制作の方法を紹介。

WORK

ヘアメイク作品 撮影

Beauty Labo@kkヘアメイク作品撮影の方法の説明を河野(Beauty Labo@kk 投稿責任者)の作品を中心に紹介します。カメラマン・スタイリスト・モデル・撮影場所などスタッフワークの方法の説明。実際のプロのヘアメイクアーティストの制作方法を紹介します。

河野作品how-toビデオの紹介

Art Direction:Koji Kawano:Seiji Sakamoto
Hair&Makeup:Koji Kawano
Photographer:Seiji Sakamoto
Styling:Koji Kawano
Model:Anastasiia

ヘアメイクアーティストに必要な作品について

テイスト

テイストとは個性、好きなもの、得意なものを意味します。
自分のテイストを打ち出せない人は個性のないヘアメイクアーティストということになります。
仕事の発注先は今回のヘアメイクアーティストは誰にするのかの基準はテイストを元に決めます。
テイストがないヘアメイクアーティストは誰でもよいという基準の低レベルの仕事しか受けることができません。

ブック

ブックとは作品を収納したものです。自分の世界を表現したクオリティーの高いものを制作します。
結果として一つの営業ツールとなります。
ブックによって仕事を得ることができます。
ブックは世界共通で、カメラマン、スタイリスト、モデルにも必需品です。
今回はこのブック作りのお話です。

仲間

ヘアメイクアーティストとしてカメラマン、スタイリストの仲間が必要です。
作品はヘアメイクアーティスト一人では作れません。
仲間と議論をしながらクオリティーの高いものを目指します。
そしてこの仲間の中から仕事が発生していきます。
作品制作=ブック作り=仲間=営業(仕事の発生、受注)に広がっていきます。

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ヘアメイク作品制作に必要な人財

スタッフ

作品制作に必要なスタッフを集めなければなりません。
スタッフは大学や専門学校の学生ではダメです。それなりの経験が必要です。
ビギナーでもよいのですがそれなりの経験が必要です。
全員が何の経験のない素人では、わけのわからないものが出来上がります。

カメラマン

カメラマンの基準
・カメラマンのアシスタント経験後最近フリーで動き出した。
・スタジオマン(経験1年以上)
・すでに仕事をしている

スタイリスト

スタイリストの基準
・同様にアシスタント経験が必要です。
・現在アシスタント中(半年以上)
スタイリストはただ服を持ってくるだけではないので経験が必要です。

モデル

モデルの基準
・モデルクラブに所属しているプロのモデルでランクが低くないモデルクラブに所属している。
(モデルクラブにはランクがある)

・モデルクラブに所属しているモデルを使用するのに、外国人、日本人ともそれなりに条件が付くので借りずらい場合があります(ギブ&テイク)
またスタッフ全員にブックが必要です。

・最近では自称フリーモデルとして行動しているモデルもいますが時間の拘束やギャラなどで使いずらい場合があいます。
今回ご紹介する河野の作品はプロのモデルではありません。素人です。

服はスタイリストが集めるのですが多少お金が必要になったりします。
その場合全員で負担したりします。
プロ用のレンタルショップを利用できますが、プロのスタイリストであれば個人的に無料で貸してくれるコネクションを持っていたりします。

撮影場所

・スタジオ
カメラマンのコネクションでレンタルスタジオを無料で使用できます。
カメラマンが所属していたプロダクションがスタジオスペースを確保している場合があるので使用する。

・広めの部屋にライトをセッティング
スタジオ形式(ライトを組む)を使用したくてもカメラマンにコネクションがなければ会議室のような広めの部屋でライトを組むこともできます。

・家の中
目的の撮影に適したソファーや小物がある部屋などで撮影もできます。

・ロケ
作品の目的に合わせてスタジオもしくはロケを決めます。
ロケとは外で撮影という意味で様々な場所での撮影を指します。
場所によっては撮影許可が必要な場合がありますので事前に調べて許可を取っておきます。
お金が必要な場合もあります。

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ヘアメイク作品制作に必要な内容

最初にやること

テーマ/ディレクションを決める
ヘアメイクアーティストの作品を制作するのにどんな内容なのかをスタッフ全員に伝えなければなりません。

考えに考え抜いた内容、イメージを言葉に置き換えてテーマとしてスタッフに伝えます。
この打ち合わせでどんな服、ロケかスタジオ、バック紙の色、ライティング、その他のアイデアを話し合います。

スタッフ集める

カメラマン、スタイリスト、モデルを集める
カメラマン、スタイリスト、モデルを集めるには最初は大変かもしれません。
紹介などを利用しますが重要なのは誰でもよいというわけではありません。
作品に対する姿勢、考え方をちゃんと持っている人が必要です。
その人達から次の仲間ができ仕事につながっていきます。

モデルもちょっときれいな程度じゃなくて妥協しないで探してください。
ヘアメイクアーティストの作品は最終的にモデルに左右されるのでなんとかして見つけます。
最終的な打ち合わせでカット数も決めます。そして1日のスケジュール表、香盤表を作成します。
ロケの場合雨が降った場合の対処法も検討します。

撮影後写真のセレクト

ヘアメイク、カメラマン、スタイリスト、モデル、それぞれの立場によって選ぶ写真のテイストが違います。
カメラマンはヘアメイクが見えなくても全体の雰囲気を重要視します。
スタイリストは全身のコーディネイトが現れているものです。
ヘアメイクはヘアメイクが表現されているウエストアップから寄りの写真になります。
テーマに対し一番表現された写真を選びます。

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今回の河野作品制作方法

カメラマンについて

坂本氏-プロフィール
六本木スタジオを経て、写真家 池利文氏に師事。その後、大日本印刷株式会社写真部で10年間勤務。1993年独立後、雑誌・エディトリアル・カタログ・ポスターなどで活躍中。【ラ・メール ヘアメイクスクール】では撮影関係のカリキュラムを主に担当し、生徒それぞれのヘアメイクの個性を最大限に引き出すカメラワークで、ハイクオリティーな作品制作を支える。

坂本氏には以前より作品撮影をお願いしています。
・厳格なテーマの理解とそれを表現するライティング
・隙間のないシチュエーションつくり

坂本氏と河野との打ち合わせはいつも短時間で終わります。
スタイリストは河野が行っています。河野の作品は服を重要視していません。
ヘアメイク中心の作り方となっているので当時即興で決めることが多いです。
河野の【ヘアメイク事務所LaMer】では服や小物が装備されています。

モデルについて

モデル今回のモデルはアナスタシア、ロシア人でプロモデルではありません。
小柄な個性的なタイプです。
【ラ・メール ヘアメイクスクール】の学生や【ヘアメイク事務所LaMer】のスタッフ達が数多くモデルとしてお願いしています。最近ではプロのモデルのようになってきました。

ライティングについて

当日出来上がった作品を見てから坂本氏がライティングを決めました。
スローシャッターで切っています。

服について

服はヘアメイクに合わせた3点です。当日その場で決めました。ノーマルなタイプの服です。
・モデルは3つの違う雰囲気に合わせてポーズをとっていました。

機材について

カメラはニコンを使用しています。
ラ・メールではデジタル撮影の機材が完備されています。
撮影しながら2~3台のモニターで確認できます。
PCもハイエンドで容量も多くスピードの速いもので整備されています。
PC:Windows
現像ソフト:Lightroom

Capture Oneを使用せずLightroomを使用する理由はラ・メールでは大量の写真データーを管理しているのでLightroomのほうが適していると判断したためです。

当然rawで撮影し現像、リタッチ(Photoshop)を行います。プリントはEpson(PXシリーズ)、
ホームページはWordPress仕様のテーマを使っています。

ヘアメイク作品撮影00

before

メイク開始

ヘアメイク作品撮影01

スキンケア

ファンデーションを塗る前の下準備です。
乳液を使用し水分(エビアン)を補給します。
7分ほどかけて風呂上がりの状態のような肌にします。
ファンデーションの量を少なくしナチュラルな肌を作るための下準備です。
これによりファンデーションの持ちが違います。

ヘアメイク作品撮影1

マッサージを入念に行います。

ヘアメイク作品撮影2

ファンデーションのコントロール

ファンデーションの濃いさをコントロールします。
【メイキャップフォーエバー】の美容液を加えます。

ヘアメイク作品撮影3

ファンデーションの塗り方

顔全体にファンデーションおいておき、同時にくすみの強い部分は量と圧迫によってカバーしていきます。

ヘアメイク作品撮影4

両手でマッサージ式の塗り方です。
中心から外に向けて薄くなるように圧迫と伸ばしを加えながら固定していきます。

ヘアメイク作品撮影5

一気に塗ります。

ヘアメイク作品撮影6

スポンジを使用

最終的にスポンジで細かい部分を整えます。

ヘアメイク作品撮影7

コンシーラ

コンシーラでスポットを消します。
コンシーラの使い方河野は3種類に分けています。
使用するコンシーラも3種類あります。
詳しくは別の機会に説明いたします。

ヘアメイク作品撮影8

アイシャドウの塗り方

ここでは【メイクアップフォーエバー】のクリームシャドウを使用しています。
色はパール入りでシアン系のグリーンです。
肌とほぼ同じ明るさです。

ヘアメイク作品撮影9

全体にフラットにまぶた全体に塗ります。

ヘアメイク作品撮影10

チークの塗り方

チークにクリームカラーを使用。
色味部分にピンクを使用し、シェード部分にブラウンを使用。

ヘアメイク作品撮影11

インサイドは光でとびやすいので程よい量を重ねます。

ヘアメイク作品撮影12

今回のメイクのポイント

今回のメイクは通常のメイクとは大きく違い肌より暗いシャドウ色を一切使用していません。
(チークのシェード/ボトム部分のみ一部使用)
モデルの顔の立体に合わせくすみを無くし”ハイライトパウダー”で立体を強調しています。

ヘアメイク作品撮影13

アイシャドウは前回の【メイクアップフォーエバー】のクリームシャドウのみです。
写真ではノーズ部分のへこんだ部分(くすみを含む)に”ハイライトパウダー”を入れています。
”ハイライトパウダー”はメイクアップフォーエバーのパウダーシャドウ/シルバーです。

ヘアメイク作品撮影14

顔の立体性

顔全体に”ハイライトパウダー”を施しますがすべてに塗るわけではなく顔の0(ゼロ)の面が中心になります。
その他エッジを利かす部分です。この作業により”ハイライトパウダー”を塗っていない部分がシャドウにまわり部分的に光を反射します。
今回のメイクではこの作業を中心にしてナチュラル感を出しています。
眉は書いていません。
リップも使用していません。

ヘアメイク作品撮影14

ヘアを作る

今回はウイックを使用します。
ウイックを使用する理由はメイク、ヘア、服の色の統一を行いナチュラル感を出すためです。
ヘアをまとめネットを使用します。

ヘアメイク作品撮影16

ウイックの使用方法

ウイックをかぶせます。
ウイックは事前にカットしています。
ウイックは購入してそのままではほとんど使用できませんのでカットなどが必要になります。

ヘアメイク作品撮影17

ウイックのフィット感などを確認します。
この時点で細部にわたり確認が重要です。

ヘアメイク作品撮影18

さらにカットします。
ここではさらに前髪やサイドにシャギーを加えます。
モデルの動きに合わせてヘアの乱れ感を計算します。

ヘアメイク作品撮影19

ボディーの処理

写真ではわかりずらいのですが、ボディーの鎖骨や肩などハイライトのエッジを出す部分にも”ハイライトパウダー”を塗ります。

ヘアメイク作品撮影34
ヘアメイク作品撮影29
ヘアメイク作品撮影20

2カット目

和風のかわゆい感じです。
雰囲気重視で作ります。

ヘアメイク作品撮影21

メイクはチークをインサイドに丸く足します。
リップはグロッシーな薄いピンクです。
中心が少し和風の丸く見えるようにします。
グロスを使用しますがおすすめはMACのグロスです。濃度が高く保湿が高いです。

ヘアメイク作品撮影22

かんざしなどを使用します。

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ヘアメイク作品撮影23

3カット目

ウイックの特性からトップを高くするのにナチュラル感を損なう場合があるので次の方法を選びました。
ネットをウイックで固定させそのネットに穴をあけ毛を出し高さを作っていきます。

ヘアメイク作品撮影24

サイドを膨らましカールを出したりヘアを大きくしていきます。
ヘアスタイルが硬くならなく柔らかいイメージに仕上げます。

ヘアメイク作品撮影25

メイクの変化

アイシャドウにシアン系のブルーグリーン、【メイクアップフォーーエバーのパウダーシャドウ】を加えます。
リップはピンクレッドでグロッシーにならない(マット系)タイプを選びます。
フェイスパウダーをのせてもマットになります(少し難しい)
この場合マニュキアもリップに合わせます。

ヘアメイク作品撮影26

ヘアメイクでウサギちゃんのようになったのでモデルも喜んでいます。

ヘアメイク作品撮影46
ヘアメイク作品撮影42

最後に

撮影時間はヘアメイク時間すべてを入れて4時間でした。
作品の目標は思った通りのものを目標とするのではなく。思った以上のものを目指します。

@kk

Beauty Labo@kk(ビューティー ラボ アットケイケイ) ヘアメイクアップアーティスト– 河野幸二 – 福岡県出身。オーナー・スタイリストとして1...

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