2021.05.17

自己破産者の体験談

自己破産者@kk12-1
自己破産者
 
自己破産をまじかに控えている方のための記事です!
ここでは私の経験した精神的な内容をお伝えします。
 

自己破産者@kk
私@KKは43歳で起業し塾の経営を行っていました。
法人化し会社組織として15年間運営していました。
正社員2名、アルバイト2名で私、妻を入れて7名の小さな会社です。

会社の業績が急激に悪くなり“会社倒産”と、私は会社の借入金の保証人になっているので“自己破産”
これらを意識せざるを得なくなり、だんだんと重圧感が増してきました。
“会社倒産” “自己破産”するとどうなるんだろう。
塾をやっていたので生徒に迷惑をかけてしまう。
一番苦しんだのはこの問題でした。
生徒を放り出してしまうしかない。
他にどうしようもない。

  • 一番良い方法は?
  • Xデーはいつにする?
  • 弁護士を早く見つける方法は?
  • 弁護士への質問内容は?
  • 逃げないで戦う方法は?
  • 本来ならお金を返済しないといけない債権者達へどう接するのか?
  • どうしたら良いのか?

破産する前は具体的に色々な事を考えますが、私たちは弁護士のようにはいきません。
弁護士のように知識がないので、その先を考えることができません。
この時私は何もわかってはいませんでした。

“会社倒産” “自己破産”で何を失ってしまうのか?

自己破産の前に“会社倒産”がすべての始まりです。
法人化し会社組織として15年、個人事業からの延長なので30年以上も一つの仕事に打ち込んできました。

会社が倒産するということは、どういう事でしょうか。
倒産する前と後とで確実に変化します。
残念ながらそれらの事は、倒産するまで分かりません。
ここでは法的な倒産ではなく事実上の倒産の事です。
法的な破産でなく事実上の、Xデー以降の事です。

会社を倒産させる時の痛みとは何でしょうか?

生徒達(現在の生徒)
入金者(入学予定者)
外注(古くからの仲間)
銀行などの債権者
これらの人達への対応です。
本来なら借金を返済しないといけない方達です。
でもこれらは対外的な事です。
一見これらがすべてのように感じますが、対内的なものが存在します。
自分の挫折感です。

挫折感はなぜ?

やめなければならない仕事への思い
長い間の過去の仕事への思い
会社倒産・自己破産することの大変さ
周りに迷惑をかけるという事
会社倒産の後に自己破産が待っているとわかっていても、まずは、会社倒産に集中します。
それに私には自己破産の事がよくわかっていませんでした。
色々な想いの中で破産は進んでいきますが、これはやりたい仕事ではありません。
未来のない解体作業です。

自己破産

会社倒産だけではなくさらに自己破産が追い打ちをかけます。
自己破産を簡単に言うと、

  • 20万円以上の資産価値のあるものは全て没収
  • クレジットカードは使えなくなる
  • 借金ができなくなる

これらの制約を受けることになります。
でもこれらは、それほど大きな問題ではないと思います。
自己破産は精神的な面に大きなダメージを受けます。
自己破産するということは、財産をすべて失う事です。
無一文に近い状態になります。
例え99万円残されても、わずかな時間でなくなります。

自己破産手続き中でもお金を稼がないといけません。
新しい仕事を見つけなくてはなりません。
でも簡単に仕事は見つかりません。
見つけられるなら、すでに見つけています。

長い間会社の責任者として自分の力で会社を運営してきました。
自分の力で、成功もしてきました。
でも今回は、
誰にでもできるようなスーパーでの仕事を選びました。
60歳を過ぎた私にはこれしかありませんでした。

この時点で一番大事なものを失いました。
自分自身です。

【アイデンティティ】を失いました。

【アイデンティティ】とは?
自分というものが存在していることへの認識、自分らしさやその個性など。

自分自身を表現できるもの、それらを失いました。
夢や希望を失ったような思いです。
自己破産することはお金や信用を失うだけではありません。
最も重要なものも失います。

自己破産はしてみないとわかりません。

 
自己破産はしてみないとわかりません。
今まで持っていた、さり気無いものが、
大変重要なものだと気づきます。
 

自己破産前の心境

不安

最初は、会社倒産、自己破産の知識がないので当然不安になりますよね。
不安は解消しないまま終わると思います。
債権者説明会の日程が決まるまで終わりません。

様々な知識を得るためにはネットで調べることもできます。
一番は弁護士に問い合わせることです。
全国に弁護士相談所があるので利用するとよいでしょう。

一人だけではなく数名、数回利用します。
30分5000円と高いですが必要です。
その中から担当弁護士にお願いしてもいいです。
弁護士選びは大変重要です。
弁護士によっては不安を解消できます。
「失敗しない弁護士の選び方」コチラもご覧ください。

お金

何と言っても弁護士費用が気になりますよね。
私は、弁護士を決めるのに6名の弁護士に相談しました。
全員の見積では、70万円~220万円でした。
すごく差があります。
これは本当の事です。

その中から安く良心的な弁護士を選びました。
私の場合、会社倒産、同時に自己破産。
総額で108万円でした。
「失敗しない弁護士の選び方」コチラもご覧ください。

債権者へのお詫び

1人の債権者には手紙でお詫びしました。
詳しくはお話しできませんが、数百万円の債権者です。
最終的には頑張ってくださいと弁護士宛にメッセージをいただきました。

会社倒産・自己破産の方法

破産を決める

まずは破産を決めましょう。
会社は倒産しないといけないのか?
自己破産しないといけないのか?
問題はお金です。
借金を返済できないと破産します。

弁護士

重要なのは弁護士です。
私達にはわからないことだらけで、結局弁護士にゆだねる部分が大きいです。
私達に知識がなくても弁護士がリードしてくれます。
弁護士選びが成功すれば問題なくスムースに破産手続きが終わります。

Xデー

Xデーを決めましょう。
会社倒産のXデーとは、

  • 支払い、返済を全て止める
  • 事務所、テナントを閉鎖する
  • 従業員を解雇する
  • 弁護士が受任通知を発送する日

これらの事を行う日です。
自己破産のXデーとは同様に、

  • 支払い、返済を全て止める
  • 弁護士が受任通知を発送する日 

となります。
Xデーを実行することにより、破産状態に陥ります。
借金の催促は弁護士が対応することになり債権者からの連絡はなくなります。
その後破産申し立てを行います。

自己破産後について!

自己破産をして良かったのか?

自己破産をして良かったのか、しないほうが良かったのかを考えるとき、そのときの状況を考えます。
Xデーを迎えるまでの数年間大変苦しい思いをしました。
寝てても苦しい思いをしました。
悪夢を見ます。

解決策を考えますが、結局出口は見つかりません。
最終的にそれらの苦しみから逃れるために会社倒産、自己破産を実行します。

自己破産後の感想は、
どうしようもなく破産を選びましたが、以前より楽になりました。
うなされることがなくなりました。

その後の生活は?

孤独を感じる毎日です。
自分の会社がなくなり、
仲間もいなくなり、
スタッフもいなくなり、
生徒もいなくなりました。
天職と思っていた仕事から離れています。

今までは好きな事をやっていて収入を得ていました。
この事はなかなかできないことです。
今になって気づきます。

その後の仕事とお金

先ほど話したように、誰にでもできるようなスーパーでの仕事をしています。
そこで収入を得ています。
生きていくのにお金は必要です。
報酬を得ることにより家族に迷惑をかけないことが一番の喜びになります。
家族も喜びます。

借金があります。
家を売った時の税金が200万円。
その時に支払わなくてはならない健康保険料が70万円。
県民税が40万円。
それぞれに延滞金がついてます。

その他破産法の法律とは無関係に、支払うべきお金が190万円あります。
総額で500万円です。
支払わなくてはなりません。

家族の事

自己破産で家族に与える悪い影響はありません。
でも”特別な場合”があると、残念ながら家族に大きく影響があります。

家族にデメリットが生じる“特別な場合”とは ・ ・・・ 

  1. 自分名義の自宅を持っている場合
    売却されるので、引っ越さないといけなくなります。
  2. 住宅ローンを支払っている自宅を持っている場合 
    同様に、引っ越さないといけなくなります。
    マイホームに関しては「住宅ローンが払えない!」コチラをご覧ください。
  3. 家族が連帯保証人になっている場合
    借金の残金を家族が支払わなければなりません。
    支払いできなければ家族も自己破産することになります。

家族に関しては「家族に与える1番大きなデメリットとは?」コチラをご覧ください。

私の家族は上記のような状況はなかったので影響はありませんでした。
そうはいっても、精神面ではそうもいきません。
今まで持っていたお金を使い果たしたし、 引っ越しもしました。

それでも私に協力してくれています。
債権者である仲間たちも協力してくれます。

実はこの話には続きがあります。
現在破産し免責が下りて数年たっています。
今では状況が少し変わってきています。

次回お話しさせていただきます。

まとめ

自己破産はしてみないとわかりません。
“会社倒産” “自己破産”で何を失ってしまうのか?

このことについて”自己破産者@kk”からお話しします。

自己破産後は新しい生活を始めるために働き始めます。
私はそのことで一番大事なものを失いました。
「アイデンティティ」を失いました。
その理由は、
誰にでもできるようなスーパーでの仕事を選んだからです。
60歳を過ぎた私にはこれしかありませんでした。
自分自身を表現できるもの、それらを失いました。
夢や希望を失ったような思いです。
自己破産することはお金や信用を失うだけではありません。
最も重要なものも失います。

その他自己破産前の心境、
会社倒産・自己破産の方法、
自己破産後についてもお話ししました。

ここでは主に内面的な事をお話ししました。
ぜひ参考にされて下さい。

自己破産者@kk

”自己破産者の提案!@kk”

 

会社倒産、自己破産するのには弁護士や司法書士が必要です。
弁護士を探さないといけません。
基本的に“ほとんど”を弁護士に委任することになるので、弁護士は大変重要です。
お願いしたくない弁護士や威張っている弁護士もいます。
弁護士選びに失敗すると、全てに失敗することになるかもしれません。

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