自己破産後クレジットカードは使えなくなるのか?
自己破産をするとクレジットカードは使えますか?
使えなくなった時の事を考えて準備しようと思います。
ネットでの買い物やその他、
色々なものを買う時に使いますよね。
私は、現金は、あまり持ち歩かないようにしています。
自己破産後クレジットカードは使えなくなるのか?いつから使える
この記事の目次
私は会社を経営していたので法人カードを使っていました。
ゴールドの法人ビザカードです。
このカードで使えるショッピングの利用限度額は200万円でした。
その他、個人で使っていたJCBカード。
ショッピングの利用限度額は400万円でした。
その他ETCカードも含めいくつものカードを持っていました。
カードが使えなくなるということはショックでした。
今まで会社の仕事、個人の飲み会などほとんどをカードで支払っていました。
本当にさみしくなります。
自己破産者@kk
契約中のクレジットカードはどうなる?
契約中のクレジットカードは、使ってはいけなくなります。
自己破産とクレジットカードの関係をお話しします。
自己破産を行うのに弁護士もしくは司法書士が必要になります。
弁護士、司法書士については、
「弁護士・司法書士どちらか決める」コチラをご覧ください。
弁護士を決めます。
決まったら弁護士はすぐに「受任通知」を出す準備を行います。
債権者の数など状況によって違いますが数日から2週間程度で発送することになります。
「受任通知」とは、弁護士が債務者の代理人として債務整理を行うという内容を債権者に通告する書類です。
自己破産の依頼を受けたことの通知です。
これで債権者は借金の取り立てはできなくなります。
今後債権者との交渉は全て弁護士が行います。
クレジットカードはいつまで使っていい?
ここで考えておかないといけないことは、クレジットカードはいつまで使っていいかです。
使っていいのはまだ自己破産を決めてないときまでです。
それまではさらに借金をし、返済もしていると思いますが、そこで自己破産を決めた時点でクレジットカードを使うのを止めないといけません。
借金も、返済もやめるのです。
返済もしてはいけません。
返済に関する注意点
自己破産時に借金を返済する時、債権者に対して全て平等に返済しなくてはなりません。
もしクレジットカードの返済のみ行うと平等とは言えず、債権者平等原則を破る行為となります。
特定の人だけに支払いをしてはいけません。
特定の人だけに支払いをしてしまうと”偏頗弁済(へんぱべんさい)”といって破産法上違法になります。
この場合免責が下りなくなる場合もあります。
偏頗弁済(へんぱべんさい)についてはコチラもご覧ください。
そして弁護士を早急に決めます。
弁護士選びは大変重要です。
弁護士の選び方については、
「失敗しない弁護士の選び方」コチラもご覧ください。
「受任通知」を送ってからクレジットカードを使ってはいけません。
大変な事になります。
この場合も免責が下りなくなる場合があります。
クレジットカードを使用
↓
自己破産を決める
【クレジットカードの使用を中止する】
↓
弁護士が「受任通知」を送る
↓
弁護士が自己破産申し立ての準備をする
(書類を用意する)
WOW!
クレジットカードが使えるのは“自己破産を決める”前までです!
ポイントはどうなる
自己破産するとクレジットカードは強制解約になります。
貯まったポイントは全て失効します。
自己破産者@kkからの提案
ポイントは事前に使い切ったほうがいいです。
弁護士に自己破産を依頼する前に使い切ったほうがいいです。
“キャリア決済”はどうなる
“キャリア決済”とは、通信会社(キャリア)が提供するサービスで、通信料金と一緒に、購入した商品の代金やネットショッピングなどの代金をまとめて支払いできるサービスです。
自己破産手続き中のキャリア決済
自己破産手続き中のキャリア決済は、上記で説明したように、特定の人だけに支払いをしてしまうと”偏頗弁済(へんぱべんさい)”とみなされる可能性があり、破産法上違法になります。
詐欺罪や免責不許可事由に問われる恐れがあります。
自己破産手続き中のキャリア決済は、利用しないほうがいいです。
自己破産後のキャリア決済
自己破産後は問題なく使えます。
新たに申し込むこともできます。
クレジットカードは入会時、限度額が20万円程度ですが、キャリア決済の場合は10万円程度と小額です。
少額の決済を想定しているため、クレジットカードのような信用情報審査がありません。
注意点
携帯電話の分割料金の滞納や電話料金の滞納があった場合強制解約される場合があります。
携帯電話やスマホも使えなくなりますし、キャリア決済もできません。
自己破産をする前に事前に支払っておくことです。
破産を決める
残念ながら自己破産後すぐにはクレジットカードは作れません。
一定期間クレジットカードは作れません。
「任意整理」「個人再生」「自己破産」といった債務整理をすると必ず「信用情報機関」に“自己情報”が載ります。 これでクレジットカードの利用やローンの借金などが利用できなくなります。
「信用情報機関」には以下の3つがあります。
信用情報機関 | 主な加盟業種 | 記録期間 |
CIC | 信販会社・クレジットカード会社 | 5年 |
JICC(日本信用情報機構) | 消費者金融・クレジットカード会社 | 5年 |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 全国の銀行 | 10年 |
自己破産の情報は3社すべてに記録されます。
それでブラックリストに載っていると言われます。
どんなカードでも記載されている間、クレジットカードは作れません。
3社の情報は繋がっています。
CICとJICCは5年ですがKSCは10年なので、5年~10年間はクレジットカードを作ることはできません。
CICとJICCに加盟している会社
自己破産免責後5年後に申し込みしてみる。
CICとJICCは5年なのでこの二つにだけに加盟しているクレジットカード会社を利用しましょう。
KSCは10年ですがここを利用しているのは一部の銀行系のカード会社です。
信販系や消費者金融系のクレジットカード会社を利用したほうが良いです。
注意点
クレジットカードの情報の記録を「クレジットヒストリー」と呼びます。
5年間クレジットカードやローンを利用していないのでその記録が空白の状態になっています。
信用機関に全く情報がないので不信に思われカードの審査に落ちる可能性もあります。
また新たなクレジットカードは自己破産時に使用していたものは絶対に申し込まないようにしましょう。
いずれにしても、前もってブラックリストの情報開示を行い、登録状況が解除されていることを確認すべきです。
また、一度に何社も同時に申し込むのは止めましょう。
お金に困っていると判断されます。
信用情報開示の方法
- 申込書に所定事項の記載
- 身分証明書
この二つが必要です。
パソコンやスマートフォンからインターネットで開示の請求をすることもできます。
どの機関も1,000円ほどかかるようです。
詳しくはこちらからご確認、お問い合わせをしてください。
CIC
JICC(日本信用情報機構)
情報開示 KSC(全国銀行個人信用情報センター)
クレジットカードの代用とは?
デビットカード
クレジットカードとは違って自分の銀行口座から即時に引き落とされます。
口座の残高の範囲内での支払いが可能なので使い過ぎを防止できます。
電子マネーのようにチャージは必要ありません。
その場で引き落としになるので「分割払い」や「リボ払い」を選択することはできません。
自己破産者@kkからの提案
クレジットカードが使えなくなると、ネットでの支払いなど困ることが増えると思っていました。
でもデビットカードがあるので思ったほど不便さを感じません。
私のデビットカードは「VISAデビット」なのでVISAカードが使えるところならどこでも使えます。
海外でもカード同様に使えます。
ネットでの支払い、ショッピングでの支払い、クレジットカードのように問題なく使えます。
プリペイドカード
プリペイドカードには「使い切り型」と「チャージ型」のプリペイドカードがあります。
- 「使い切り型」最初から使える金額が決まっています。
- 「チャージ型」はチャージ(入金)して使います。
何度もチャージを繰り返し使うことができます。
クレジットカードは後払いですが、プリペイドカードは先にチャージ(入金)するので先払いになります。
流通系プリペイドカード・nanaco・WAON・楽天Edyなど
交通系プリペイドカード・Suica・ICOCA・PASMOなど
ETCパーソナルカード
ETCパーソナルカードとは、有料道路の支払いに使います。
ETCパーソナルカードはクレジットカードではないのでクレジット契約をしません。
事前にデポジット(保証金)を支払います。
デポジットの設定方法は、1ヶ月に利用する高速道路の料金によって変化します。
平均利用月額が5,000円の場合、デポジット額は4倍のため20,000円になります。
年会費1,234円も必要になります。
これらを支払う事によりETCカードが発行されます。
通行料金は、銀行口座より引き落とされます。
スマホ決済
スマホにインストールしたアプリを使って支払いを行う方法で、現金を必要としません。
3種類の支払いタイミングがあります。
前払い(プリペイド、チャージ)・即時支払い(リアルタイムペイメント)・後払い(ポストペイ)があります。
- 前払い(プリペイド、チャージ)
事前にお金をチャージしておく方法です。 - 即時支払い(リアルタイムペイメント)
設定しておいた銀行口座から引き落とされます。
デビットカードと同じ仕組みです。 - 後払い(ポストペイ)
クレジットカードの登録
自己破産者はクレジットカードを使用できないので前払い、即時支払いのどちらかの方法を利用することになります。
決済方法は、
-
- QRコード決済
専用のQRコードを読み取って支払います。
PayPay、Alipay等 - 非接触型決済(非接触IC決済)
スマホに搭載されたBluetooth、Felica、NFCなどの技術を利用してスマホをレジにかざすことで支払いを行います。
ApplePay、GooglePay等
- QRコード決済
家族カード
自己破産した自分以外の名義のカードであれば問題ありません。
新たに作ることも、既に持っている場合も継続して使うこともできます。
クレジットカードを残すためにやってはいけない事
弁護士に持っているカードを隠す
自己破産において弁護士は債務者の借金の状況を全て把握する必要があります。
債務者者は全てを伝えなくてはなりません。
クレジットカードも借金です。
特定のカードだけを隠して書類を裁判所に提出した場合、弁護士が辞任したり詐欺罪や免責されない場合もあります。
偏波弁済
上記で説明したように、特定の人だけに支払いをしてしまうと”偏頗弁済(へんぱべんさい)”といって破産法上違法になります。
クレジットカードも同様で特定のクレジットカードのみに返済をしてそのカードを残そうとすると偏頗弁済となります。
クレジットカードの現金化
利用額いっぱいに高額な商品を買って、それらを売り現金化することです。
自己破産を決めていて、できるだけお金を手元に残そうとする手段です。
返済するつもりがなくクレジットカードを利用するのは罪に問われます。
自己破産が認められなくなったり、罪に問われる可能性があります。
絶対にやめましょう!
まとめ
自己破産がクレジットカードに与える影響をお話しします。契約中のクレジットカードはいつまで使っていいのか?
キャリア決済はどうなるのか?
自己破産後いつからクレジットカードを使えるようになるのか?
これらの疑問にお答えします。
またクレジットカードが使えない5年間の間代用品として、デビッドカードを中心にいくつかの提案をいたします。
ぜひこれらを参考にして、自己破産を乗り切ってください。
自己破産者@kk
”自己破産者の提案!@kk”
会社倒産、自己破産するのには弁護士や司法書士が必要です。
弁護士を探さないといけません。
基本的に“ほとんど”を弁護士に委任することになるので、弁護士は大変重要です。
お願いしたくない弁護士や威張っている弁護士もいます。
弁護士選びに失敗すると、全てに失敗することになるかもしれません。
弁護士や司法書士を探そう!
- あなたの要望にぴったりの「法律のプロ」を紹介!
- 会社倒産、自己破産を経験した私のおすすめのサポートです。
- 電話やメールで相談できます。
- 相談は何度でも無料です。
会社倒産、自己破産を決断しましょう!
- 借金の取り立てがなくなります。
- 返済の義務からも解放されます。
- 大変苦しかった状況から解放されます。
- ここから再出発することができます。